並列プログラムは処理が複雑であるため,性能解析システムを用いてプログラ
ムの性能を改善することが考えられる.既存の性能解析システムはプログラム
の実行記録を視覚化することでその性能改善に利用されてきた.しかし,大量
の実行記録に対してはプログラムの改善すべき箇所をシステムに検索させるこ
とが望ましい.そこで本発表では,その基礎研究として並列プログラムの性能
改善方法(通信の一括化・通信命令の先行発行・負荷分散)を紹介する.さら
に,メッセージ通信ライブラリMPIを用いた並列プログラムに各方法を適用し,
ネットワークで接続された計算機群(ワークステーションクラスタ)および並
列計算機上で評価した結果を示す.
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