CPUの高位設計において,段階的詳細化の正しさの証明に
形式的手法を用いること,および,証明を自動化するこ
とは有用であると考えられる.昨年度の本学3年次学生の
CPU設計実験において,設計するCPU用の自動検証ツール
を用いた新手法を導入し,波形シミュレーションによっ
て正しさを確認する従来手法と比較した.その結果,設
計作業の効率化において新手法が有用であるという見通
しを得た.また,新手法の導入によって学生の形式的手
法に対する理解を深める効果があることもわかった.
そこで,本年度の学生実験にも新手法を導入し,できあ
がったCPUの信頼性についても比較を行う.本発表では,
これらの比較方法,実験計画などについて述べる.
Back