Oblivious Transfer(OT)とは, 零知識証明やビットコミットメント
など情報セキュリティのプロトコルを構築をするために使われてい
る非常に重要な技術である. OTでは, 受信者は送信者が送る情報の
一部分しか得られず, 送信者は受信者がどの情報を得たのか知るこ
とができない. 近年, 様々なOTが提案されているが, 情報理論の立
場から, Universal Oblivious Transfer(UOT)という概念が提案さ
れた. これは, 送受信者間の情報の関係をビット長や受け取る確率
で表す代わりに, 確率分布で定義するものである. 今回紹介する論
文では, UOTと従来提案されてきたOT間の関係を論じている.
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