よりよいGUIの設計・評価のためにはそれを利用する人間の行動を分析するこ
とが不可欠であり,そのため,ユーザの行動を予測・分析するために様々な実験
が行われている.しかし,実験時の操作は同様の操作を何度も反復して行ったり，
観測されていることを意識したものとなるため，日常時の操作とは異なる可能性がある.
そこで,我々の研究室では,日常の操作履歴を収集するシステムを作成してきた.
このシステムは,X window system上で使用されているウインドウマネージャを
改造することにより,ユーザの操作をイベントの形で収集するものである.
今年度初頭から本学科演習室で,この履歴収集システムを稼働させ,
そこから得られたデータを解析しており,ユーザの操作特性や
UI面での使いにくさを感じている局面を調査している.
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