コイルによる頭蓋内動脈瘤の塞栓治療は, その動脈瘤のネック(血管とつ
ながる部分)の幅が比較的狭い場合は安全な方法である. ゆえに動脈瘤の正
確な形状を知ることは, 診断・介入両面において重要である.従来の
DSA(digital subtractionangiography)法では, 動脈瘤につながる血管の角
度を得るために必要な部位と,動脈瘤を取り巻く血管を分離することができ
ない場合がある.
本論文では, DSA法を用いるために必要なレジストレーションの為の最適角
を, 投影法を用いてCTA-volume データ処理することにより, セミオートマ
ティックに得る方法を紹介する.
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