特定用途向きプロセッサ(ASIP)のアプリケーション実行性能は,プ ログラムの実行サイクル数とプロセッサの動作周波数により決定さ れる.従来,与えられた動作周波数のもとでしか,演算器構成の最 適化は考えられていなかった.そこで本研究では,動作周波数をパ ラメタ化し,より高性能なプロセッサを設計するための演算器構成 最適化手法を提案する.動作周波数に応じた,最適な機能ユニット の選択が可能となるため,動作周波数を固定した場合よりも,高性 能なプロセッサ設計が可能となる.提案手法では,動作周波数を考 慮した演算器構成最適化問題を定式化し,この問題を解くアルゴリ ズムを設計した.本手法の有効性を実験により確認した.
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