帰納論理プログラミングの一手法である逆伴意法(Inverse Entailment)
を用いて例外関係に着目した不完全知識の獲得手法を提案する。提案手
法では、例外を生じさせる集合間の関係に着目し、例外を一般/特殊関
係に基づく例外と並列関係に基づく例外に分類し、各々について例外を
含むルールの獲得を論ずる。従来手法においては、与えられた目標概念
の正事例数・負事例数の比に応じて例外がいずれの関係に基づいている
かを決定し、ルールを獲得していた。しかしながら単に正事例数・負事
例数の比により、その決定は困難であると考え、帰納推論の過程に応じ
てその決定をする手法を提案する。
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